一流の職人たちの
こだわりの品
一流の職人たちの技術の結晶ばかり。
真の兜飾り・鎧飾りは、一流の甲冑師が心をこめて作った一流の品ばかりです。伝統工芸士、国内の著名な作品展の受賞歴のある職人たちが、古来からの伝統的な甲冑の製法を守りながら手作りで制作をしています。目に見えないことかもしれませんが、長くお子様と過ごすものだから「良いモノをお届けしたい。」真のとても大事にしているこだわりです。そんな真の鎧飾りや兜飾りからは、とても男らしく勇ましい印象を受けます。
職人の手間の証
こだわりの合わせ鉢
合わせ鉢とは、兜の頭部分である鉢(はち)を、実物の兜と同じように一枚一枚継いで製作した鉢のことを言います。鉢の型に合金やプラスチックを流し込んで作る型抜き鉢と異なり、職人が手間をかけて作られるため一般的には高級品と言われます。工房真の兜は仕様上合わせ鉢が適さない兜以外、原則全て合わせ鉢を使用しています。
本物を追求した錣
工房真の兜は本物にこだわりをもって製作をしています。一般的な観賞用の兜は錣(しころ)の段数は3段程度となりますが、工房真で扱う兜は一部仕様上の制限があるものを除き、原則全て五段錣の兜となります。
錣の段数にこだわる理由は、現存する実際に存在する兜の多くが五段錣のものが多くあるためです。
錣には糸を威し付け(編み込み)していくため、段数が多く細かくなるほど職人の手間がかかり、製作の難易度が高くなりますが、”本物”をお届けするために妥協せずにこだわっている点です。
兜飾りの製造工程〜加藤一冑の場合〜
小札(こざね)張り
兜は、実際に武具として永年使われていたものですから、実物大でなくても各部を再現するような気持ちで作ります。この「しころ」の部分も約500枚もの小札を一枚一枚張り付ける根気のいる作業ですが、兜の基本になりますから、ていねいに糊で付けていきます。
皮とじ
小札を全部張り終わった後は、よく乾燥させてから、皮をとじるための穴を開けます。もともと小札は、牛皮でできていました。飾り用の兜は丈夫な和紙を使うため、糊が乾いてから、細い皮ひもでしっかりととじると「しころ」の下ごしらえは終わりです。
威(おどし)つけ
黒い漆を塗った「しころ」に、緋色や朱の威(布の紐)を付けます。鮮やかな色彩は、武具とも思えない華麗さです。源平兜は、この「しころ」が五段あるのが普通です。
鉢(はち)造り
兜の各部分に取り付ける金具は、すべて手作りです。鍬形、鍬形台、眉庇などは糸ノコで一枚一枚造り、みがきをかけます。大量生産ができませんから、熟練がものをいいます。
金具造り
吹返し、鍬形、しころなどの各部分ができあがったら組み立てます。鉢の内側には全部組み立ててから、皮を貼ります。忍緒は全体の仕上がりを見ながら付けます。
総仕上げ
兜が完成するまでは、約二週間かかります。加藤一冑は手づくりの本格的な兜を製作できる数少ない名工のひとりです。端午の節句を彩る伝統の武具か現代に、見事に蘇ります。